琴ざわそばの歴史
西廻り塩の道とともに受け継がれてきた、山里のそば文化
八百年の時をつなぐ、今井 琴ざわそば。
西廻り塩の道とともに受け継がれてきた、
山里のそば文化。
INTRODUCTION
新潟県糸魚川市今井地区。この地は古くから、越後と信州を結ぶ交通の要所として栄えた「西廻り塩の道」の宿場のひとつでした。
山あいを縫うように続くこの街道は、塩や生活物資、人々の想いを運ぶ大切な道として、12世紀頃から地域の暮らしを支えてきたといわれています。
この地に伝わる田舎そばは、古くは冬場の貴重な収入源として、地域のおばあちゃんたちの手によって受け継がれてきました。今井 琴ざわそばは、自然薯をつなぎに用いた昔ながらの製法を守りながら、そんな歴史ある土地に根づくそば文化を、現代へつなぐ一軒です。
西廻り塩の道と、地域の歴史
Historical Sites
塩の道西廻り
越後と信州を結ぶために拓かれた、全長18kmの古道。姫川をはさみ今井を通るこの西廻りは、東廻りよりも古い道筋とされ、塩や生活物資、人々の往来を支えてきました。現在も「西廻り塩の道を歩く会」により、街道歩きや歴史交流会が開かれ、地域文化の継承が続いています。
八幡神社
木曾義仲の家臣・今井四郎兼平が、平家追討のためこの地に築城した際に創建したと伝わる神社。戦勝祈願として奉納されたと伝わる品々が、当時の歴史を今に伝えています。
虫川関所跡
かつて口留番所、のちに関所として機能し、人や物の往来を管理した重要な拠点。糸魚川市指定史跡として大切に保存されています。
謙信・信玄地蔵
川中島の合戦の折、敵国である甲斐・信濃へ上杉謙信が義塩を送ったという故事に由来すると伝わる地蔵。宿敵でありながら義を重んじた歴史が、静かに語り継がれています。
不動滝
高さ70mを誇る迫力ある名瀑。3段に折れて流れ落ちる豊かな水量は、訪れる人を魅了します。滝壺前には水神社殿が祀られ、この地域の穀倉地帯を守る神として、古くから信仰を集めてきました。
古民家に宿る、山里の時間
旧神主宅の移築
現在の店舗は、平成十五年に能生の旧神主様のご自宅の一部を譲り受け、移築再生したもの。近隣の雑木の太木を用いて建てられた、山里の暮らしの記憶を今に伝えています。
キハダの床と、古材のテーブル
床にはキハダの幹を、テーブルには古民家の梁材を剥ぎ合わせた樹齢100年以上の雑木(イタヤカエデ・シデ・スギ)を使用。木の温もりが、古民家ならではの落ち着いた空間をつくっています。
八百年の時とともに。
歴史と文化が息づく山里で、今井のそば文化を未来へ。自然薯をつなぎとした昔ながらの製法と、古民家の温もりに包まれながら、ゆるやかな時間をお楽しみください。
自然薯をつなぎに
昔ながらの製法を守り、自然薯をつなぎとした滑らかでコシのある田舎そばをご提供しています。
山里に息づく空間
移築再生した古民家で、素朴な田舎料理とともに今井の歴史や文化に触れていただけます。